アロマセラピーでよく使われる植物油について
一般的によく使う植物油・6種

植物油名植物科名・学名
抽出部位
特徴脂肪酸組成
ホホバ油ツゲ科
Simmondsia sinensisの実

 皮膚の酸性度を改善・調整する為、脂性肌には外見を著しく改善し、
乾性の肌には活力を与える化学的には、ロウエステルで液体ワックスと
も呼ばれる。酸化されにくく、保湿性に優れる。常温では液体ですが、
10〜15℃以下になると固化が始まる。トリートメントにもスキンケア
にも使える万能なオイルです。
抗炎症作用、保湿作用、髪のトリートメント作用が期待できます。
エイコセン酸 70〜80%
エルシン酸 10〜15%
オレイン酸 5〜12%
ファーナス油アブラヤシ:ヤシ科
   Elaeis guineensisの仁
ココヤシ:ヤシ科
  Cocos nuciferaの実

 常温で液体の「カプリル酸」「カプリン酸」という、飽和脂肪酸だけを
分離抽出して作られています。空気中の酸素と結びついて酸化しないため
安定性がに優れ、分子が小さいので皮膚の深部まで浸透する。
サラッとした使い心地が大きな特徴で、夏期や脂性肌、男性の方にもお勧め。
アロマセラピーのキャリアオイルとして理想的な植物油です。
保湿作用に優れます。
カプリル酸 70〜80%
カプリン酸 20〜30%
スイートアーモンド油バラ科
  Prumus amygdalusの種子
  (種子の中の仁)

 浸透性に優れ使用感が軽く、肌の柔軟性を保つ為トリートメント向き。
ヨーロッパでは、お母さんが赤ちゃんのお尻のケアに欠かせないもの
として愛用されています。くすんだ肌に輝きを与え、疲れた肌を元気に
してくれます。
皮膚柔軟化作用、抗炎症作用、鎮痛・保湿作用が期待できます。
オレイン酸 60〜80%
リノール酸 15〜30%
パルミチン酸 3〜10%
アプリコット油バラ科
  Prumus amygdalusの種子
  (種子の中の仁)

 浸透性が高く皮膚をしなやかにするため、美容ケアや、フェイシャル
トリートメントに大変優れています。パーシック油という名称で、ヘアケア用品や
化粧品などにも幅広く使用されています。漢方薬としても使われているアンズの種子
から採れる植物油です。ナッツのようなほのかな甘い香りがします。
保湿作用、皮膚組織再生作用、抗炎症作用が期待できます。
オレイン酸 50〜70%
リノール酸 20〜35%
パルミチン酸 4〜10%他微量
ヘーゼルナッツ油カバノキ科
 Corylus avellanaの実

 浸透性が高く、皮膚に脂を残しません。適度な粘性があるにもかかわらず、
サラッとした使用感で、年間を通してトリートメント向きです。
ベルギーやフランスでは、運動療法士やマッサージ師に人気があるようです。
別名をハシバミ油とか、ノンゼットオイルとか。
皮膚柔軟化作用、鎮痛作用、皮膚の活性化作用、瘢痕形成促進作用が期待できます。
オレイン酸 65〜85%
リノール酸 8〜25%
パルミチン酸 4〜10%他微量
グレープシード油ブドウ科
 Vitis viniferaの種子

 必須脂肪酸である不飽和脂肪酸のリノール酸が主成分で、ビタミンE
(α-トコフェノール)やフィトステロールを多く含んでいます。
安定性に優れていて、軽い使用感が人気の植物油です。マッサージオイルの
ベースとして使用すると、滑りが良く、トリートメントに適したオイルです。
抗酸化作用や抗炎症作用、血管保護作用が期待できます。
リノール酸 60〜80%
オレイン酸 10〜30%
パルミチン酸 4〜12%他
ビタミンE(α-トコフェノール)含有

以上、NRAD JAPAN発行 ケモタイプ小事典より引用

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